今までBlenderで自作アバターのアップロード方法や、作成までの流れとかは書いてきましたが
1から作る方法って書いてこなかったんですよね。でもモデリングってシンプルなものでも数か月から1年くらいかかるんですよ。なのでそれを説明するとなると1年以上かかるわけで…でも自作アバター、作りたいですよね?
というわけで今回は7日~10日くらいを目安に指もシェイプキーもないローポリなモデルの作り方をまとめてみました。今回できたモデルはこんな感じで揺れ物も少なく、顔もテクスチャで描いたローポリなケモ耳少女です。
過去に美少女を作ろうとして宇宙人ができて挫折した人、モデリングに数か月かかりいつのまにか眠っている3Dデータがある人、Blenderで可愛い自作アバターを作ってみませんか?
動画は10本あるので、1日1本できれば10日でアバターが作れちゃいます。
今回の動画はBlenderのバージョンは4.2です。
まずはじめに
まずこの記事は完全初心者向けには書いていません。
Blenderを触ったことがない人、Blenderをインストールしたものの1年以上触ってない人、基本操作すらわからないひとはまずはワニでもわかるBlender動画をクリアしてきてください。
ちょっとバージョンが古いので、ウェイトペイントやUnity(VCC)のところは私の動画を参考にしてみてもOKです。
私はBlenderを1週間は触り続けることができた経験者だぞ!という方はこのまま進んでください。
そしてVRChatをまだ始めてない人。始めたばかりでフレンドがおらずランクがVisitorの人は、まずはNew Userになるまで頑張ってください。じゃないとアバターのアップロードができないのです。
たぶんフレンド0人でも1週間くらいワールド巡りでもしてたらランクは上がると思います。
いや、このレベルのアバターなら作れるわ!我はもっとクオリティの高い可愛い美少女アバターを作りたいんだぞ!という方はふさこさんのこちらの動画がオススメです。
Blenderのアドオンについて
私が普段使ってるBlenderアドオンはこちらです。
アドオンの入れ方は、編集⇒プリファレンスからアドオンの右上のディスクからインストールをするか
Blender4.0以上で、対応しているアドオンなら編集⇒プリファレンスから、エクステンションを入手で検索して出てきたらインストールできると思います。
①Modifier Set
よく使うモディファイアをボタン一つで簡単に使えるようになります。
ここからZIPファイルをダウンロードし、アドオンからModSetにチェックを入れれば使えるようになります。
リンク:https://github.com/chironamo/Blender-ModifierSet/tree/main
使い方:https://youtu.be/iuVlsrXUIwc?si=uhdgVOdf7WLkZKCn
②VRM format
動画のpart6で使ってます。
VRMモデルをBlederに読み込んだり、VRM用のヒューマノイドのボーンを用意してくれるものです。
エクステンション入手からVRM formatと検索するか、ここからBlenerにドラッグすればインポートできます。
リンク:https://extensions.blender.org/add-ons/vrm/
③robust-weight-transfer
動画のpart7で使ってます。
ウェイトのデータ転送を簡単にしてくれるアドオンです。服のウェイトとか結構いい感じに転送してくれるので、修正も少なくて楽です。
こちらからダウンロードしてアドオンからRobust Weight Transferにチェックを入れてください。
リンク:https://github.com/sentfromspacevr/robust-weight-transfer
④mio3_Uv
動画のpart8で使ってます。
UV展開を便利にしてくれるアドオンです。私もまだ使い方をすべて把握しているわけではないですが
UVを正方形にしたり、同じ形のUVを重ねたりするのに便利です。
エクステンション入手からmio3 UVと検索するかこちらからダウンロードできます。
リンク:https://github.com/mio3io/mio3_uv
⑤Blender kit
動画のpart9で使ってます。
有料の物も多いですが、一部無料でオブジェクトやマテリアルが使える便利なアドオンです。
エクステンション入手からBlenderKitと検索するかこちらからダウンロードできます。
リンク:https://www.blenderkit.com/
3Dモデルを作る前に準備するもの
まず3Dモデルの下絵を用意してください。今回作るキャラクターはローポリモデルなので、こんな感じで半袖半ズボン
キャミソールにタイトなミニスカートのような揺れ物がほとんどないシンプルなデザインを考えてください。
私はペイントソフトはフリーのFire Alpacaを使っていますが、普段絵を描く人は普段使ってるペイントソフトで下絵を作成してください。
Fire Alpaca:https://firealpaca.com/ja/
絵が描けないよ!下絵を用意したりデザインを考えるのがめんどくさいよ!という方は
今回私が描いた子狐の兄妹の下絵を使ってOKです。右クリックから画像を保存して使ってください。
ただ私も絵は得意ではないので、下絵に完全に合わせて作るとモデルが歪むと思います。
あくまで目安、練習用として使ってください。
アバターの作り方
それぞれ動画にまとめてみました。1日1本の動画を目安に作ってみてください。
ただ私は3Dモデラーではないただの一般人なので、クオリティやわかりやすさは期待しないでくださいね(´・ω・`)動画の誤字とか言葉とか色々ミスってるけど気にしないでね!
もっとクオリティの高いモデルが作りたいよ!という方は有料の書籍やBlender講座がおすすめですよ。
下絵を設置&体を作る
頭から作るんじゃないの?と思うかもしれませんが、作る手順は人によって結構違ったりします。
まずはこの動画からスタートし、下絵を設置してアバターの体を作っていきましょう。
手足と肘、膝、頭を作る
今回手足の指はなく、目も口もないシンプルな作り方です。
顔はテクスチャで描いていくので、しばらくはのっぺらぼうです。
髪の毛を作る
揺れ物がないショートヘアで、平面から作るやり方とカーブを使ったやり方の説明です。
とにかくハゲてなければいいので、ざっくり作っちゃいましょう。
服を作る
服はとにかくシンプルなものを。揺れ物多いと大変だから極力揺れないような服装で作りましょう!
装飾を作る
服のベースができたので、リボンとケモ耳、尻尾の作り方です。
ボーンと素体のウェイトを塗る
皆が苦労するウェイトペイントの作業!私もこの作業が一番苦痛です!
普通にデスクトップや3点トラッキングで動いておかしくないくらいの動作でいいんですよ!
もしフルトラでI字バランスとかブリッジとかするなら細かいところまでウェイトを頑張ってください!
ウェイトの転送と揺れ物のウェイトを塗る
素体のウェイトが終わったら次は服とか揺れ物ですね。
揺れ物が多いとこのウェイトペイントの作業も揺れ物の設定も面倒だから少なめがいいよ少なめが!!
UV展開をする
Blenderでウェイトペイントの次に楽しくない作業。苦手だし、何が正しいのかとかわかんないよ!
とりあえずくっつかずに並べてテクスチャが描きやすければいいと思うよ!
テクスチャを描く
絵が描ける人はこれでモデルのクオリティがぐっと上がります。私は絵を描くのは苦手なので、基本はべた塗りやBlenderでベイクしてます。服のしわと影とかわからんわ(´・ω・`)
エクスポートの準備 & Unity(VCC)での設定
BlenderからFBXで出力してVRChatへアップロードしましょう。
この辺は過去に書いた記事、Blenderで作ったキャラをVRChatのアバターにしよう!とほぼ同じ手順ですね。
VCCにlilToonはない人はこちらからダウンロードして下さい
https://lilxyzw.github.io/lilToon/ja_JP/
一応こっちにもphysboneの詳細を書いておきます。
Pull
影響の受けやすさ。値が小さいと大きく揺れて、値を大きくすると揺れが小さくなる。
最大の1にすると全く揺れなくなる。
Momentum
advanceを選んだ時の値。バネっぽさを設定する値。
数値が小さいと水中のようにゆっくりとした動きになる。値を大きくするとバネみたいにビヨンビヨン揺れる。
この辺はPullを小さい値にしてから見て調節してみるといいかも。
stiffness
元の形の保ち具合。
値が小さいと形が崩れやすく、結構大きく揺れる。
値が大きいとその形を崩さないように揺れるからあんまり揺れない。
Gavity
重力の設定。マイナスにすると浮く。(スカートとか髪が強風オールバック状態)
値を上げればだるーんと下がるからふんわり形のスカートとはあんまり値を大きくしない方がいいかも
Gravity Falloff
重力の値をどれくらい影響を受けるか。
たとえば髪の毛に重力を設定したとき、下を向いたときにどれから髪の毛が垂れ下がるかを設定できる
値が小さければ影響が強く、大きければ重力の設定はほぼ無視される。
Immble type
正直All MotionとWorldの違いが判らない。
私は普段Worldにして、Immobileで揺れの大きさを調節している。 値が大きい方が揺れない。
Immobile
その影響の大きさ。値が大きければあまり影響を受けない。値が小さければ影響を受ける。
だから歩いたときに髪やスカートが動きすぎてると感じたら値を大きくすればいい。
Allow collision
デフォルトで設定されている手、頭、体が触れたときに当たり判定があるかどうか。
例えばスカートに設定してあって手が当たると反応するので、デスクトップモードだとスカートが捲れちゃったりするので私はオフにしてます。
スカートは触られたくないけど髪は触ってほしい、とかであれば髪のボーンだけAllow collisionをTrueにすればよし。
Allow Grabbing
trueにしておくとボーンが掴めるようになる。スカートとか髪とか掴みたいならtrueにしておく。
Allow Posing
その掴んだボーンを固定できるかどうか。髪とかいたずらされたくない場合はfalseにしておく。
Max Stretch
ここに数字を入れるとphysboneが伸びるようになる。耳とか尻尾とか伸ばしたいならその分数字を入れて、伸びたくないなら0のままにしておく。
最後に
どうでしたか?可愛い自作アバターは作れましたか?
今回作った3Dモデル(暦)はBOOTHで配布してるので、ウェイトペイントやUV展開を参考として見たいという方はこちらから無料でダウンロードできます。
ただ私も素人だからそんなにきれいなウェイトやUVじゃないからね!
BOOTH:https://sparkly-box.booth.pm/items/6903851
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