Blenderで作ったキャラクターをVRChatのアバターにしてみた(半年の記録)

Blender

キャラクターのモデリング、作り方について詳しくは書いていません。
作る際、参考にした動画やチャンネルは「参考にした動画」にまとめてリンクを貼っておきますので
そちらをご確認ください。

VRChatを始めてだいたい半年ほど経ちました。
私はもともとBlenderで小物や背景を作っていたので、いつか自分の理想の世界(ワールド)を作ってみたいと思ってVRChatを始めたのですが…
どうせなら自分好みの姿(アバター)で遊びたい!だからまずは人型のモデリングの勉強をしよう!
と思って片足を突っ込んだらそっちにズブズブ沼っていきましたとさ フッ( ´ー`)-3

思っていた以上に人型の3Dモデルを作るのは難しく、まだまだ自分の理想の姿は作れていません。
でもこの半年でちょっとは慣れてきたかも?少しは成長してるかも?と思ったので今まで作ったアバターの記録をまとめてみました。

うさぎのぬいぐるみ

2023年2月頃に作った初めてのVRCアバターです。
身長:耳まで含め135センチくらい
ポリゴン数:約5万
制作期間:約3日



サムネの画像にこのうさぎさん入れてなかったのですが、一番最初に作ったVRCアバターはこの子です。
VRCを始める前に簡単なキャラクターを作ったことはありましたが、ボーンやウェイトペイント、UV展開などの作業はほとんどやったことがなかったため、アップロードしたら尻尾のあたりが破れていて
「あれーなんでこんな変な動きするんだろう?」と原因がわからず悩んでいました。

結局原因がわからず最初から作り直したら何故か直っていたっぽいので
このうさぎはだいたい3日くらいで作って完成させたアバターです。
でも実際には直っていたのではなく、デスクトップモードではあまり目立たず気づかなかっただけです。
あちこちが破れて見えた原因はウェイトペイントです。あの時は自動ウェイトで設定してほとんどウェイトペイントの修正はしていませんでした。
腕のボーンを動かして、腕や足がちゃんとついてきているなー
と軽く確認しただけでアップロードしてしまったので、肩を上げたときや背中を曲げたときに下半身まで一緒についてきてしまっています。
当時はまだデスクトップでQuestも持っていなかったので、デスクトップで歩く分にはそれほど変な動きはしてないからいいか!とこれで完成にしてしまいました。
あとでMMDワールドの存在を知り、踊ってみたら腕を動かすたびに下半身も一緒に動いてしまってお尻がめちゃくちゃトゲトゲしています(笑)

揺れ物がないので軽めのアバターなのですが、もっとポリゴン数削れるところがあったと思います。
そして表情はテクスチャで描いているので変わりません。代わりに耳にシェイプキーを設定して喋ると耳が動くようになっています。

ダークエルフの少年 ケイ

2023年3月頃に作った初めての人型のVRCアバターです。
身長:165センチくらい
ポリゴン数:約2万5千
制作期間:約1週間

初めての人型モデルに挑戦!
とにかく完成させることを目標にしてたので、顔や体がかなり歪んでいてもそのまま進めていました。
眼球がうまく目に嵌らないとか、髪の毛がうまくできなくてちょっとハゲて見えるとか
手と手首の頂点数が合わずうまくくっつかないなど結構苦戦してました。
色を塗って遠くから見たら結構ごまかせた感じはしますが、メッシュがかなり汚かったので瞬きや笑顔といった目のシェイプキーができませんでした。
最低限リップシンク用の口のシェイプキーだけを作ったので、表情はほとんどありません。

揺れ物の設定は髪の毛と服の裾にボーンを入れて、ダイナミックボーンで設定をしてます。
素体(中身)もありますが、脱がす予定はないので中身を消してもよかったかもしれません。
腕の黒い部分は素体の腕と一体化してるので貫通はありませんでした。

この時もまだQuest2を持っていなかったので、動作確認はMMDワールドでやってました。
全キャラのダンス動画」のところに今まで作った自作アバターのダンス動画がありますが、見ての通り表情も動かないですし、髪の毛の揺れもなんだか固い感じです。素体も入ってるので肩や膝、服の裾の貫通が目立ちます。
でも初めて人型のモデルを作って、自分のオリキャラが動いてる姿を見て感動したのを覚えてます。
ここから人型のモデリングの沼に沈んでいきましたね…

ライラックの妖精 リラ

2023年4月頃に作った人型のVRCアバター2体目です。
身長:130センチくらい
ポリゴン数:約3万5千
制作期間:約3週間


モデル自体は2週間ほどで完成してます。前回できなかった瞬きや笑顔といった目のシェイプキーもできました。
表情はハンドサインに7種類設定してます。デフォルトでスカートはオフになってます。

最初はMMD用の表情を作ったのにMMDワールドで表情が動かなかったり、羽がうまく体についてこなくて変な動きをしていたりスカートから足ががっつり貫通したりと…かなり悩まされました。
この時から動作確認のためQuest2を買いました。やっぱり近くで見ると顔が可愛くなかったり、肩の動きが変だったりとわかることが多かったです。

MMDワールドで表情が付かなかった原因は表情のシェイプキーがあるパーツの名前が「Body」でなかったことと、FXレイヤーに問題があったからでした。
この辺はMMDワールドで表情を付けて踊らす方法とかで検索すれば出てくると思います。

羽の動きが変だったのは、羽がspine(背中)に追従するように設定していたからです。
なのでそれより上のchest(胸)が動いたときに羽が付いてこなくておかしな動きになっていました。
chestに追従するように設定したら直りました。

あとはネックレスにも揺れ(ボーン)が入っているのですが
これもNeck(首)ではなくChest(胸)に追従するように設定しないと動きが変になってました。
前回よりそういった小物が多かったのでどこのボーンに追従するかを確認するもの大事だなと思いました。

そしてUnity側の揺れ物の設定や貫通対策にかなり苦戦してました。
とにかくスカートやケープの貫通がひどくて、ケープは難しいと悟ったので諦めました。
スカートはphysboneでの貫通対策がうまくいかず、結局クロススカートで設定して完成としてしまいました。このあたりからExpressionメニューで服のオンオフや、羽が動くアニメーション、コライダージャンプ、Quest対応などの設定も勉強し始めました。でもやっぱり貫通がひどいので普段はあまりスカートで過ごすことはないです。
そして貫通対策のため、中の素体は消してあります。どうせ脱がないからね!

闇勇者 クレアス

2023年6月頃に作った人型のVRCアバター3体目です。
身長:175センチくらい
ポリゴン数:約14万
制作期間:約1か月半

実はこの子を作る前に悪魔の女の子を作っていたのですが
女性らしい体が綺麗に作れなくて挫折しています。男なら胸ないし、髪もショートだし、スカートも履かせないから簡単に作れるのでは?と思っていましたが甘かったです。男の体難しい…

この子から初めてサブディビジョンサーフェスを使ったモデリングを始めました。
そのおかげで今までより滑らかで綺麗なモデルを作ることができましたが、ポリゴン数が今までの4倍くらいまで増えてます。削れる部分は削ればよかったですが、面倒だったのでそのまま使っています。

この子は結構細部まで作っていて、今まで作ってなかった足の指や爪、歯や舌も作りました。
靴ももっと少し複雑なものに挑戦してみたり、照れやハート目といった特殊パーツ(シェイプキー)も作っています。
ズボンの下に下着も作ったりと、無駄にこだわって作りました(笑)

Expressionメニューは服のオンオフ、写真用の表情、3点でも座ったり寝っ転がったりできるシステムも組み込んだりとちょっとずつUnityにも慣れてきた感じです。
でもまだ服の貫通対策は勉強中です。中身があると肩や脇あたりから中身が貫通したり、下半身はやっぱり足の貫通が難しくなりますね。

性別不詳の小悪魔 シェルム

2023年8月頃に作った人型のVRCアバター4体目です。
身長:150センチくらい
ポリゴン数:約10万
制作期間:約2か月


実はクレアスを作る前に挫折した悪魔の女の子の再挑戦だったりします。
でも結局女の子らしい綺麗な体が作れなくて、体のラインは少女寄りですが、胸はぺったんこです。
とにかく体が貫通がしないような服装にしよう…とした結果パーカーと半ズボンというなんだか地味な格好になってしまったので、ちょっとだけ小物をつけて今の服装になりました。
色も全体的に青っぽいせいか少年寄りな見た目になったので
じゃあボーイッシュ少女?いや、少年でもいいか?となり、性別不詳の悪魔ってことにしてます。
悪魔の羽や尻尾はデフォルトではオフにしています。

Blender側で大変だったのが、パーカーのフードの部分とか帽子とか悪魔の羽とかどうやって作ったらいいかわからなかったことです。
無料の3Dモデルを見つけていろんな角度から見ながらこんな感じで作ればいいのか…?とサブディビジョンサーフェスやスカルプトを使いながらひたすらこねこねしてました。
ポリゴン数は最初15万ポリゴンくらいあったのですが、見えないところをできるだけ削れるところを削って10万程度にしました。

そして今回分かったのが、私は絵(テクスチャ)が描けないということ…
基本色をべたっと塗ることしかできないので、絵のレベルもある程度磨かねばならないなぁと思いました。

全体的に揺れが少ないのでわかりづらいですが、髪、アクセのチェーン部分、パーカーの裾、悪魔の羽や尻尾にphysboneが入っています。

この子はまだこれからいろいろ改変します。
Expressionメニューも全然作ってないので悪魔らしい表情を作るのがこれから楽しみです。

参考にした動画

BlenderでVRCアバターを作ってアップロードするまでの流れで
お世話になったyoutubeの動画のチャンネルを紹介します。

♦Blenderの基礎を勉強したいなら♦
●Yuki’s blender school
https://www.youtube.com/@yuki_blender/videos
人型を作る前はこちらの方の動画でBlenderの基本操作を勉強してました。
食べ物や小物など初心者でもわかりやすく説明してくれているチャンネルです。


♦ぬいぐるみや簡単なHumanoidのモデルを作りたいなら♦
●Yonaoshi 3D
https://www.youtube.com/@Yonaoshi3D
うさぎのぬいぐるみを作るときに参考になった動画です。
ぬいぐるみっぽいキャラやデフォルメっぽいキャラならこちらの方の動画でキャラクター作成からウェイトペイント、リグの設定までわかりやすいです。

●禅zen
https://www.youtube.com/@zen02/videos
簡単なHumanoidのキャラクター作成からVRCのアップロードまで。
ちょっと動画が古いですが、VRMでClusterにアップロードする手順の動画もあるので
VRChatじゃなくてClusterに自作アバターを持っていきたい!って人は参考になるかもしれません。


♦可愛い女の子を作りたいなら♦
●小咲南緒
https://www.youtube.com/@KozakiNao
私が初めて人型のモデルを作成して動かすところまでできたのはこの人のおかげです。
ボーンコンストレイントやVRChatでのUnityパッケージにするやり方の動画まであるので大変お世話になってます。

●ふさこ / 3D自習室
https://www.youtube.com/@fusako3d
キャラクター作成からVRMのセットまでの説明もあり、こちらの方の動画を一通り見ればVRM形式の美少女3Dモデルができます。

●Jump! Jun 3D ch
https://www.youtube.com/@JumpJun3Dch/videos
アニメ風のキャラクターを1から作らない作り方(VRoidを加工する)や顔や体の作り方がわかりやすい動画です。
女性らしい体を作りたいときに参考になると思います。


♦Unityの設定、アバター改編などをしたいなら♦
●【VRChat】unity最強解説の笹田つるぎ
https://www.youtube.com/@vrchatunity
表情やエモートの追加方法。アイテム、服のオンオフ。
Physboneでの貫通対策など大変お世話になっているチャンネルです。
時々生放送されていて、Unityでアバター改変についてわからないところがあれば実際に画面を見せてもらって、とても丁寧にやり方を教えていただきました。

全キャラのダンス動画

今まで作った自作アバター5体でiY MMD WorldのCH4NGEを踊ってみた動画です。
最初の頃と比べたらだいぶ綺麗な見た目と動きになってきたなぁと思ってます。

まだまだ自分の理想の姿は出来上がってないので、これからも勉強を続けて3Dモデルもどんどん作って、いつか自分専用の理想の姿を手に入れるのです(/・ω・)/がんばるぞー

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